「ニッポン景観論」できつく土建国家批判をしたアレックス・カー氏は、最近は隠された日本の魅力を捜し歩く巡礼に力を入れている。
萩市には江戸屋横丁界隈、城近くの堀内地区、餐場川に面した地区など旧市街が広い範囲にわたり残っていて、昔の時代にタイムスリップする感覚に浸れる。
会津の下郷町大内宿は、会津若松と江戸をつなぐ参勤交代の脇街道の宿場町。伝建地区に指定され、屋根をかやぶきに戻したり、道の舗装を土の街道に復元したりしながら往時の姿を取り戻した。茅葺き屋根を維持するためには膨大な量の茅と資金と屋根を拭く技術が不可欠。大内宿には茅葺きに人生をささげる人たちがいる。