読書ノート

読んでよかった本だけを取り上げて、要旨や感想をノートしているつもりですが、一言いちゃもんつける癖は抜けません。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

グローバル関係学4 紛争が変える国家 2020

イエメンに関する本を図書館で検索したら見つかった本。 第2章イエメン内戦における国家間の不在by松本弘を読んだ。 一読しても何が何だかさっぱり理解できない。「イエメン内戦の理解を困難にしている最大の理由は、内戦の主体の双方が、自身の政治目的を…

イラン現代史―従属と抵抗の100年 吉村慎太郎2020

第8章 9.11同時多発テロにイランは無関係であったが、事件後最高指導者ハーメネイー氏は”米国の膨張主義政策」を非難し、米国が10月にアフガン攻撃を強行した語は改革派でさえ米国批判を開始した。米国はイランを北朝鮮、イラクとともにテロリスト同盟…

丹下健三と都市 豊川斉赫2017

この本の要旨ではなく私の雑感です。 建築家は、一方で芸術的センスや感性を具体の形に表現し、他方で建物の構造など技術的、客観的な数字を示すことが求められる。建物のスケールを飛び越えて都市や国土を設計するには、経済社会の発展や人流物流の拡大につ…

群像としての丹下研究室―戦後日本建築・都市史のメインストリーム2012 豊川斉赫

1941年という戦中に始まり、戦後の復興から高度成長の頂点ともいうべき1970大阪万博までの丹下健三と丹下研究室の仕事を詳細に追った390ページの大著。彼らの仕事は国土計画、東京計画、住居、余暇・観光、西洋哲学、慰霊空間、エンジニアとの協働、象徴論、…