読書ノート

読んでよかった本だけを取り上げて、要旨や感想をノートしているつもりですが、一言いちゃもんつける癖は抜けません。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

地霊を訪ねる—もう一つの日本近代史 猪木武徳2023

経済学者による鉱山の旅。筑摩書房の『ちくま』に連載した27回の旅の文書をまとめたもの。7佐渡を例にその構成を見てみる。書き出しは承久の変で敗れ佐渡に島流しになった順徳上皇をはじめ、世阿弥、日蓮など中世以前に佐渡流刑となった人物。次いで近世以…

図説世界の地域問題100 漆原+藤塚+松山+大西 編2021

たまたま手に取った2冊の本から一般論的な批評をするのは必ずしも良いこととは思わないが、それでもしたくなった。図書館で見つけたタイトルの本では日本の地理学の先生たちが世界の100の地域問題を1テーマ見開き2ページで解説している。目次はアジア、アフ…

大インダス世界への旅 船尾修2022

昨年出版された本。しかし著者が実際にチベット、ラダック、カシミール、バーミヤン、パンジャーブ、その他聞きなれないインダス上流の地を訪ね歩いたのは2005年とか2007年とか2003年のこと。各地を訪れた時期がそれぞれいつのことなのか、本文を読んでもは…

JICA×SDGs 国際協力で「サステナブルな世界」へ 2023 Toward a "Sustainable World" through International Cooperation

20の分野ごとにJICAの国際協力の活動が紹介されている。ソフトの事業と行政公務員の能力向上に関する事業についてノートする。目に見えるインフラ建設やモノの提供と比較し理解を得るのに時間がかかることがある。成果は必ずしも目に見える明確なものにはな…